(リリース後に誤字訂正などのため更新)
先日、和色(Washoku)バイオゲノムコンソーシアムについて少し書きました。その活動のモチベーションのひとつである、日本で対策が必要と考えられる希少生物の全ゲノム情報に関して、現在どの生物種で整備がどのくらい進んでいるかを一覧表示しました。ミトコンドリア配列ではなく、核のゲノムDNA情報について、です。
当研究室の工樂と中濱直之さん(兵庫県立大および兵庫県立人と自然の博物館"ひとはく")の監修のもと、キリル クリュコフさん(Kirill Kryukov) がこのオンラインリソースを作成・更新しています。
全ゲノム情報は、種の盛衰を推測するための解析の貴重な材料になりえます。この一覧を用いて、希少生物の全ゲノム情報の整備状況を俯瞰したうえで、保全を見据えた情報取得についての優先度の策定などに役立てていただけると考えています。競争ではなく協働が必要な課題ということもあり、正式な出版等まだ実現できていないこの今の時点で発信することにしました。
共同通信社からの記事をはじめ、さまざまなメディアからニュースとして配信されています。
公開リソースの図から抜粋。
哺乳類・鳥類ではある程度全ゲノム情報の整備がおこなれてきたが、
両生類や昆虫をはじめとする生物群では、整備された生物種がほとんどいない。
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